5月下旬の体調

5月の下旬になってきても、回復の傾向はあまり見られません。
最初に通っていた精神科の医者はあまりにも配慮に欠ける発言をするので、違う精神科に通うことにしました。

薬は、ソラナックスは変わらず、入眠剤としてサイレースを処方されました。
サイレースは入眠剤の中で、かなり強い部類に入るそうです。
サイレースのおかげで一時的に寝付きが良くなり、早期覚醒も減っていきましたが、体に耐性ができたのか、徐々に効果が薄れてきました。

このころ、私は「認知行動療法」という治療法に出会いました。
具体的には、大野裕さんと言う方の「うつを治す」という本を読んで知りました。

認知療法」とは、簡単に言えば嫌なことや辛いことがあった時、それを順序だてて頭の中で整理し、あまり悩まないようにする、というものです。
悩み事を友人や家族に相談すると、きまって「そんなに悩みすぎない方がいいよ」といったアドバイスを受けますが、自分としては「自分の気持ちなんかわからないくせに、簡単に言うなよ」と思ってしまいがちです。

ですが、治療法として、またきちんと確立された方法で理解するようになると、不思議とその内容に説得力を感じました。
私はこの治療法によってだいぶ意識が変わり、精神的には安定するようになりました。

また「行動療法」とは、単純に言えば周りの人間ときちんと相談し、病気の原因をできるだけ取り除いて行こうというものです。

私は今回と10年前の頃とを通算して、6つくらいの精神科を受診しましたが、この「認知行動療法」について知らされたことはありませんでした。
中には精神科で有名な大きな病院に通ったこともあります。

精神科というのは、本当に患者のためを思って診療をしているのでしょうか。